「木材の強さを引き出す金物工法」
こんにちは、クオリティハウスです!
省エネブログに引き続き、構造について解説していきます。
構造ブログ第1弾は、「金物工法とは」。
金物工法がどのようなものかここでご紹介させていただきたいと思います。
<このブログ記事で知れること>
・金物工法とは
・金物工法の特徴
・SSマルチ工法とは
・SSマルチ工法の特徴
ご存じのとおり、木造建築物は土台・柱・梁など主たる構造が木材で構成されています。
日本古来の木質構造では、柱や梁などにほぞ穴をあけたり、継手や仕口と呼ばれる形に加工して木材同士を組み合わせる工法が採用されてきました。
その工法を在来軸組工法といいます。
在来軸組工法は伝統的な工法ですが、加工によって木材の欠損部分ができてしまうことが1つの弱点です。
その在来軸組工法の弱点を解消するために開発されたのが金物工法です。
金物工法とは
金物工法とは、在来軸組工法での継手や仕口を専用の金物に置き換えて接合させる工法です。
在来軸組工法で用いられる仕口や継手は木材を切り欠きするため、接合部の強度が弱くなってしまうという欠点がありました。
一方、金物工法では、木材の欠損を少なくすることができるため、接合部強度の観点からも近年採用されることが増えています。
(引用元:株式会社タツミ)
金物工法の特徴
①耐震性が高い
木材の欠損を最小限に抑え、強度を保つことができます。
②施工手間を削減
ピン型の金物を差し込むだけのシンプルな施工のため、職人の技術に左右されることなく、施工品質が高まります。
(※このため金物工法はよくピン工法と言われます。)
現場にはあらかじめ専用金物が取りついた状態の柱や梁の材料が納品されます。
精度が高くなり、金物の取付も少ないのでスピーディーに建方作業を行うことができ、工期の短縮を実現できます。
③金物の露出が少ない
金物工法の場合、金物は木材の中に入るためほぼ隠れます。
木材のスリットの隙間から少し金物が見えるのみで、梁を見せたいときにすっきりとした仕上げにできます。
④コストアップする(デメリット)
基本的には集成材が使用され、接合部全てが金物となるため、どうしてもコストアップしてしまいます。
施工の手間や工期の短縮、メンテナンスコストの削減をふまえるとトータルコストは変わらないという意見もありますが、予算に余裕がない場合はデメリットと言えます。
次に、㈱タナカ様が取り扱っている「SSマルチ工法」について触れたいと思います。
SSマルチ工法とは
SSマルチ工法とは、梁受け金物に転造ネジ加工を施しナット不要で金物取付ができる金物工法です。
ナットレス金物工法とも呼ばれています。
(引用元:株式会社タナカ梁受け金物MH | 製品紹介 | 住宅資材部門 | 株式会社タナカ)
SSマルチ工法の特徴
①金物取付が簡単
ボルトを使用する箇所にナットが不要で、取付が簡単です。
②金物の種類が少なく在庫コストを削減できる
わずか3種類の梁受け金物を組み合わせて接合するため、現場での施工性がスムーズになります。
種類が少ないことによって在庫管理に要するコストも削減することが可能です。
③ドリフトピンの数が少ない
木材同士や金物の固定等に使われるドリフトピンですが、SSマルチ工法で使用するドリフトピンは、耐力を確保しながらも本数が少ないのが特徴です。
少ないドリフトピンでもしっかりと強度を持つため、取付作業時間を削減することができます。
④材料欠損の最小化
SSマルチ工法に使用されるボルトは、ザボリによる欠損を作りません。
弊社では、金物工法を採用する場合、SSマルチ工法を標準仕様としています。
家を建てる際、普段は構造まで気にしないと思いますが、こんな違いがあるんだ~!ということを知っていただければうれしいです。
ここでイベント情報告知です☺
何度か告知させていただいておりますが、6月14日、15日の弊社イベントで、金物工法(SSマルチ工法)の組み立て体験会を行います。
イベントでは、コンパクトではありますが実際に組立てを行うことができます!
なかなかできない体験ですので、興味がある方はぜひご体験ください!
さらに・・
当日来場のキッチンカーのメニューが決まりました!
マーメイドカフェさんからは、各種クレープと、りんご飴を
うなりさんからは、かき氷、クラムチャウダー、チーズカレードッグ、ジャガカツを提供していただきます。(うなりさんPM3:00閉店となりますのでご注意ください。)
いまのところ当日の天気は雨予報・・ですが社員一同鋭意準備中です!室内企画も充実しておりますのでぜひお越しください♪