こんにちは、クオリティハウスです!
省エネ住宅には、たくさんの用語が登場します
UA値…C値…などなど、アルファベットで表記されており、むずかしい用語ばかりです
そこで今回は、省エネ住宅に関連する用語をかんたんに整理しながら、
建物でどのような工夫や技術を使えば、省エネ住宅をつくることができるのか、クオリティハウスではどんな製品を使用しているかを解説します💡!
前回は今話題のGX志向型住宅について、かんたんにまとめました!
前回のブログはこちら!👇
省エネブログpart.1「GX志向型住宅とは?をかんたんに学ぶ」
~ 住まいづくりの最先端知識!省エネ住宅の基礎~
詳しいGX志向型住宅の詳細については、今後のブログでもまたお知らせします😊
記事のラストには告知も!?
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<このブログ記事で知れること>
・省エネルギーな住宅をつくるうえでの基本とは?
・住宅に必要なエネルギーを減らすには?
- 高性能断熱材 U値とは?
- 高性能窓・高性能ドア UA値とは?
- 庇
・わかりにくいアルファベット 省エネ住宅用語
- 気密性能の指標 相当隙間面積C値とは?
- 室内側へ流入する割合 η値…ηAC値・ηAH値とは?
省エネルギーな住宅をつくるうえでの基本とは?
前回のブログでも、省エネルギーの基準をクリアしないと建物を新たに建てられないことを記載しました
では、実際にどうやったら、建物は省エネルギーになるのでしょうか?
省エネルギー住宅を建てるためには、
- エネルギーを減らすための技術(省エネ技術)
- エネルギーをつくるための技術(創エネ技術)
の2つが重要です
省エネ技術はさらに
- 建物内の環境を適切に維持するために必要なエネルギー量(エネルギーの需要)を減らすための技術(パッシブ技術)… 建物本体(躯体)で取り組むべきこと
例:日射遮蔽(庇など)・外皮性能の向上(高断熱ドア・サッシ・高性能断熱材)・昼光利用・自然換気など
- エネルギーを効率的に利用するための技術(アクティブ技術)… 建物に付随する設備で取り組むべきこと
例:高効率設備・エネルギーマネジメント(HEMSなど)の導入
の2つに分類できます
実際に省エネ住宅をつくるためには
- パッシブ技術でエネルギーの需要を減らす
- どうしても必要となるエネルギーはアクティブ技術で無駄なく上手に使う
- そのエネルギーを創エネ技術によってつくる(まかなう)
といったステップで検討することが重要です
建物の運用段階では、どこにエネルギーの無駄が発生しているか、どのように効率的に設備を運用するかなど、エネルギーをマネジメントする技術(エネマネ技術)も重要です
このエネマネ技術によって継続的なエネルギー消費量の削減を図ることができます
今回は、省エネ技術の中でもパッシブ技術について、くわしく説明していきます🌞🍃!
- 主なパッシブ技術
・住宅に必要なエネルギーを減らすには?
エネルギーを減らすために、「外皮性能の向上=住宅を高断熱にする」にはどんな方法(パッシブ技術)があるのでしょうか?
必要なパッシブ技術1項目!
①『高性能断熱材』の採用
建物の室内と屋外の境界となる外皮(屋根、壁、床等)部分を、熱が伝わりにくい(熱伝導率が低い)素材でできた高性能断熱材を用いて施工することで、室内への熱の出入りを抑制し、無断熱の建物に比べて室内温度を快適に保つために必要なエネルギーを少なくすることができます
夏期には日射熱等の侵入を防ぎ、冬期には室内の熱が外へ逃げてしまうことを防ぐことで、冷暖房にかかるエネルギー消費効率を高めるとともに、建物の躯体の表面温度と室温の差を少なくし、室内の温度差や温度むらを小さくすることができます
断熱材は種類が豊富にあります
繊維系と発泡系に分かれ、さらに細かく種類が分かれています
【繊維系の断熱材】
様々な原材料を繊維状に加工し、製造しています
「グラスウール」➡ ガラスを溶かして繊維状に加工
「ロックウール」➡ 高炉スラグや玄武岩等を溶かして繊維状に加工
「セルロースファイバー」➡古紙を再利用
■繊維系断熱材の特徴
・価格が安価で施工も容易
・材料の中に水蒸気が入りやすく、性能が落ちる可能性があるため、防湿施工を確実にする必要がある
【発泡系の断熱材】
様々なプラスチックを発泡させて製造しています
「押出発泡ポリスチレン」・「ビーズ法ポリスチレン」「ウレタンフォーム」「高発泡ポリエチレン」・「フェノールフォーム」
■発砲系断熱材の特徴
・柔軟性に富み、耐水性・耐薬品性に強い
・耐燃焼性に優れている
必要なパッシブ技術2項目!
②『高性能窓・高性能ドア』の採用
建物の開口部は、外皮の中でも最も熱の出入りが多いことから、断熱性能が高いガラスの窓を採用することで、熱の出入りを抑制することが重要です
なんと、熱の出入りの6~7割が窓やドアなどの開口部からの侵入です
出典:(一社)日本建材・住宅設備産業協会省エネルギー建材普及促進センター「省エネ建材で、快適な家、健康な家」算出数値
『高性能ガラス』
断熱性能が高い窓ガラスとして代表的なものに、複層ガラス・Low-E複層ガラスがあります
・複層ガラス … 一般的に2枚のガラスの間に中空層を設けて、そこに熱伝導率が低い乾燥した空気や、より熱伝導率が小さいアルゴンガス・クリプトンガスを封入することで、断熱性能を高めたガラス
・Low-E複層ガラス … 複層ガラスの表面を酸化スズや銀などの特殊な金属膜(Low-E膜)でコーティングしたガラス
特殊金属膜によりガラス間の中空層の熱放射をより伝わり難くすることで、夏期は板ガラスへ入射した日射エネルギーを室外に反射させ、冬期は暖房熱を室内側に反射させ、断熱性能と遮熱性能をより高める
ガラスの性能は熱貫流率U値(ユー値)※で評価されます
熱貫流率U値(ユー値)とは?
…材の熱の伝わりやすさを表す数値
熱貫流率[W/㎡・K]:材(ガラス)の内外の温度差が1℃[K]あったときに、1時間あたり、材(ガラス)1㎡を通過する熱量を表したもの
数値が小さい(熱が伝わりにくい)ほど断熱性に優れていることを表します!
■ガラスの熱貫流率U値※
・ガラス単体 … 5.0~6.0[W/㎡・K]程度
・複層ガラス場合… 1.8~3.3[W/㎡ K]程度
・Low-E複層ガラス… 0.76~2.6 [W/㎡ K]程度
★クオリティハウスでは標準仕様でYKKAP㈱の高性能樹脂窓APW330を採用しています!
Low-E複層ガラス+アルゴンガス封入タイプのため、たてすべり出し窓(樹脂スペーサー)の場合、1.31[W/㎡ K]と高性能な窓です
参照:YKKAP㈱HP: APW330/331カタログ
- ZEHグレードの高い住宅の場合はトリプルガラスサッシAPW430を採用しています
APW430はたてすべり出し窓(樹脂スペーサー)の場合、0.82[W/㎡ K]とかなり高性能な窓です
『高性能ドア』
玄関ドアも省エネ住宅では大きなポイントです!
前回のブログでは、省エネ住宅の基準を達成するために、UA値(外皮平均熱貫流率)※を基準値以下にする必要があることを説明しました👓
数値を0.01下げるだけでも、断熱材の種類を変えるなど施工費の全体金額が大きく変わる変更が生じる場合があり、シビアな条件のクリアが必要です
外皮平均熱貫流率 UA値(ユーエー値)とは?
… 外皮を介して住宅全体の熱がどれくらい逃げやすいかを示す数値(外皮平均熱貫流率)
UA値が小さい(熱が逃げにくい)ほど性能の高いことを表します!
ドアの性能ランクを1つ挙げるだけで、当社のシミュレーション上、UA値をある程度(0.01~)下げることが可能です
それだけ、玄関ドアからの熱の出入りが多いということですね!
あと一歩、ZEHやGX志向型住宅に数値が及ばないとき、玄関ドアのグレードを上げることはとても有効です
高性能になるほど、もちろん本体金額も上がりますが、電気代が高騰している今、エアコンの電気代削減などランニングコストで少しずつのコスト回収も見込めます!
参照:YKKAP HP 玄関ドアの教科書
クオリティハウスの施工事例
- 『庇』の採用
庇(ひさし)は、直射日光を遮り、室内の温度上昇を抑えられます
また、梅雨で雨が続くような時期でも、ひさしがあれば窓を開けて過ごせるので、室内の湿気を逃がしやすくなるのもメリットです
最近では外観に合わせたモダンなデザインの庇も多くでています
参照:YKKAP カタログ「スクリーン・ひさし・日よけ」
・わかりにくいアルファベット 省エネ住宅用語
前項目ではU値やUA値について説明しました。他にも、わかりにくいアルファベットの省エネ住宅用語について解説します!🔅
- 気密性能の指標 相当隙間面積C値(シー値)とは?
…住宅の気密性能を表す数値
数値が小さいほど気密性が高く、断熱性に優れていることを表します!
C値は、新潟県では雪国型ZEHなどの補助金を利用する際は必須です
数値が1.0以下だと高気密の住宅といえます
気密測定専用の機械を使って、施工時に測定をします
- 平均日射熱取得率η値(イータ値)…ηAC値(イータエーシー値)・ηAH値(イータエーエイチ値)とは?
… 住宅にどのくらいの日射熱が入るかを表した数値
数値が小さいほど日射が遮蔽され、断熱性に優れていることを表します!
季節によって日射の強さや太陽の高さが異なるため、冷房期(ηAC値)と暖房期(ηAH値)をそれぞれ計算します
外皮性能基準では冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)の基準値が定められています
※ 暖房期の基準値はありません
暖房期の平均日射熱取得率(ηAH)は、一次エネルギー消費量を計算するときに使用します
長くなりましたが、今回は省エネ住宅用語を整理しながら、どうやったら省エネ住宅をつくることができるか、クオリティハウスではどんな製品を使用しているかを解説しました🌱
次回は、設備(アクティブ技術)について解説します!🙌
クオリティハウスでは、ひとつひとつ丁寧に説明しながらお客様と一緒に住まいづくりを心掛けています!
ぜひ、お気軽にご相談ください!
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