「構造計算と耐震等級」
こんにちは、クオリティハウスです!
今回は、構造ブログ第二弾、「地震に強い家とは」。
前回に引き続き、構造について解説していきます。
<このブログ記事で知れること>
・壁量計算とは
・構造計算とは
・壁量計算と構造計算の違い
・耐震等級とは
「構造計算」と「耐震等級」
壁量計算とは
壁量計算とは建物が地震や風などの外力に耐えられるよう、必要な耐力壁の量を計算する方法です。
※耐力壁とは地震力や風圧力などに耐えるために必要な壁のことです。
ただし、壁量計算は建築基準法による最低限必要な耐力壁の量を算出する基準です。
そう、「最低限」なんです。法律上問題がなくても、ちょっと不安を感じませんか?
では、どうしたら地震に強い建物ができるのでしょうか。
構造計算とは
構造計算とは、建物が外力に対して安全かどうかを検証するための計算手法です。
固定荷重や積載荷重、地震力、風圧力、積雪荷重、土圧などの様々な外力に対して、柱や梁、基礎などの構造部材がどのように変形し、どの程度の応力(内部に生じる力)を受けるかを算出します。
建物の変形や、部材にかかる力の許容範囲、災害時に倒壊しないかどうか等を多角的に検討するため、壁量計算と比べて、地震に強い建物をつくることができます。
壁量計算と構造計算の違いがお分かりいただけたでしょうか。
耐震等級とは
耐震等級とは、建物が地震にどれだけ耐えられるかを示す性能指標です。
耐震性能を表す指標として3つのレベルに分けられています。
数字が大きいほど耐震性能が高く、地震後も住み続けられる可能性が高まります。
・耐震等級1・・・建築基準法で定められている耐震性能
・耐震等級2・・・耐震等級1の1.25倍の耐震性能(学校・避難所などの公共施設)
・耐震等級3・・・耐震等級1の1.5倍の耐震性能(消防署・警察署などの防災拠点)
等級を上げるために、耐力壁の増設や梁を大きくしたり、金物で接合を強化する必要があります。
そのため、設計の自由度が下がる場合がありますが、よほどのことがないかぎりお客様に寄り添った設計を心掛けております。
また、耐震等級により地震保険の割引が受けられるのもうれしいポイントですよね。
まとめ
以上、なるべく分かりやすく簡単に説明させていただきましたがいかがだったでしょうか。
実は、現在でもまだ日本の木造住宅はほとんどが構造計算されていません。
構造計算は法律で義務化されておらず、その結果大きな地震のたびに倒壊する家が存在してしまっているのが現状です。
とはいえどうしても予算は上がってしまいますので、弊社ではご予算に合わせて柔軟に対応させていただいております。
普段は構造のことまであまり気にしないとは思いますが、こんな違いがあるんだ~!ということを知っていただけるとうれしいです。
ぜひお気軽にお問合せください♪